注文住宅にもっと詳しくなれる!ミニ知識まで網羅して家づくりの失敗は防ごう!

注文住宅は建売住宅や分譲住宅と違って、家の内装や外装などに自分の希望や理想のイメージを反映させることが可能です。そのため家づくりにこだわりが強い人たちからも人気が高いと言われていますが、高額な出費を伴う買い物であるため失敗を避けるためにも業者選びにこだわるのが良いかもしれません。注文住宅の建築を手掛けている工務店やハウスメーカー複数社と連絡を取り、見積もりを作成してもらって内容を比較してから契約先を決めることが大切です。
注文住宅で採用されている工法や構造
注文住宅は様々な種類があります。代表的なものは木造軸組や鉄骨造、鉄筋コンクリート造や軽量鉄骨造、パネル工法の5つとなります。注文住宅で多く取り入れられているのが木造軸組であり、木材を主要な構造材としています。日本の伝統的な方法でもあり、一般的な日本の住宅は取り入れていることが大変多い特徴があります。 鉄骨造は鉄骨を主としており、鉄骨柱と鉄骨梁を組み合わせ作られます。耐震性に大変優れているものの、注文住宅ではあまり使用されません。どちらかと言えば軽量鉄骨造を用いることが多く、軽量な鉄骨を使用するので木造に比べると施工期間が短く、さらに耐震性と耐久性にも優れています。 パネル工法はパネルと呼ばれる壁や床のパーツを工場で製造し、現地で組み立てるという方法です。工場で作られることから品質に差はなく、施工も組み立てるだけであるので大変迅速です。省エネ性や断熱性に優れた素材を使用していることから近年多くの住宅が導入しています。
地震に強い注文住宅を建てるためのポイント
地震に強い家にするなら、耐震等級が重要です。 耐震等級は1級から3級まであり、1級で震度6強から震度7相当までの地震に耐えられる強度です。 1981年に改正された建築基準法で定められた条件をクリアしており、現在では多くの注文住宅が対応しています。 2級は1級の1.25倍、3級は1級の1.5倍まで耐えられる強度が基準です。 耐震等級2級からは長期優良住宅に認定されるために必要で、これから注文住宅を建てるならクリアしておきたい条件と言えるでしょう。 建物の耐震性を高める以外に、気を付けたいポイントは立地です。 軟弱な地盤の上に建てた注文住宅は、耐震等級が高くても被害の度合いは大きくなります。 土地を購入する際は必ずハザード馬マップを確認して、地盤の強さや近くに活断層がないか確かめておきましょう。 家族や財産を守るためには、注文住宅を建てる前に建物の強度を上げたり、揺れが伝わりにくい地盤の土地を選ぶことが何よりも重要です。
注文住宅で採用が多い木造軸組工法のパーツとそれぞれの役割
木造軸組工法は、日本で古くから伝統的に使われてきた建築方法であり、現在でも注文住宅に取り入れられるなど非常に人気があります。この方法では、主要な構造部分に木材を使用し、柱と梁の組み合わせによって建物の強度を確保します。 パーツの一つは柱です。建物の垂直な支持体であり、重量を支える役割を果たします。一般的には角材や丸太などの木材が使用されます。 もう一つのパーツは梁です。梁は柱同士を結びつけ、水平方向の力や重みを分散させる役割を果たします。木材で作られ、結合部分には様々な方法があります。 さらに、梁同士を結びつけるために金物や接合具が使用されることもあります。これらの部品は、構造の安定性や耐震性を高めるためにとても重要です。 木造軸組工法は、自然素材の木を活用することで環境にやさしく暖かみのある注文住宅を実現することができます。また、建築デザインの自由度も高く個性的な住まいを作り上げることができます。
登録免許税は注文住宅を建てたら必須
登録免許税とは一戸建ての注文住宅を建てた際にかかる税金で、土地と建物それぞれの登記で必要です。注文住宅を建てた場合、登記を行うことになります。この登記の際に発生するのが登録免許税で。算出方法は土地や建物によって異なります。土地と建物それぞれを購入した場合には、各自で税金がいることを覚えておきましょう。例えば土地の登記時に必須となる税金には評価額が算出に使われます。土地の評価額は路線価、土地面積、そして評点の3つによって決定され、購入価格自体とは関係がありません。例え安い金額で購入していたとしても、固定資産評価額が高い場合には算出金額も高くなります。また、建物では所有権保存登記が必要となっており、こちらも固定資産評価額の計算が行われます。注文住宅を購入したら、建築にかかる金額だけではなく税金についても考慮しておくことが大切です。後々になって慌てないように、算出方法などをチェックしておくことをお勧めします。
注文住宅の足元から支える基礎の種類
注文住宅を建てる際に重要な要素の一つが基礎です。家の足元を支える役割を果たし、建物の安定性や耐震性を確保するために欠かせません。 まず一つ目は無断差しです。これは、鉄筋コンクリートの柱を地中に打ち込むことで地盤の強度を利用します。地中に打ち込まれた柱が家の重さを受け止め、安定性を確保します。無断差しは地盤の状態によって工事の方法を変える必要があるため、地質調査が重要です。 二つ目は地中梁です。柱ではなく、家の周囲に深く埋め込まれた梁で地中の力を分散させる構造です。地中梁は地震による揺れや地盤の沈下に対しても強い安定性を持っています。 三つ目は鉄筋コンクリートパイルです。これはは地中に鉄筋コンクリートのパイルを打ち込むことで、地盤の強度を活かして建物を支えます。パイルは地面に突き刺さり、建物の重みを分散させる役割を果たします。鉄筋コンクリートパイルは地盤が軟弱な場所でも安定性を確保できます。 これらの種類は、地盤の状態や建物の構造に応じて選ばれます。注文住宅を建てる際には、専門家のアドバイスを仰ぎながら最適なものを選ぶことが重要です。地震などの災害に対する安全性を確保するためにも、しっかりとした選定が求められます。
注文住宅の施主は基礎や工法まで決める必要がある!
プラン選びの細部にまでこだわることが、より良いマイホームを実現するための基本です。そのためには施主自身が建築に関する基本的な事柄を学ぶことが重要であり、まず最初に家づくりの勉強会に参加するのがポイントです。注文住宅の施工を行うメーカーのセミナーに参加すると、基礎工事や建物全体の工法についても学べます。在来工法の注文住宅が手版ですが、鉄筋コンクリートを活用した重厚なプランを選ぶ方法もあります。特に建物が密集する都市部で注文住宅を建てるときには、耐震性と耐火性に優れたプランを選ぶべきです。まず最初にハウスメーカーからパンフレットを取り寄せて、代表的な間取りや建築コストに関して調べるのがポイントです。工務店の個別相談のサービスを活用して、敷地面積や家族構成に合った設計内容を提案してもらうことも可能です。一方でハウスメーカーの工事現場の見学会に参加して、工事の流れについて理解を深める方法もあります。
注文住宅を建てるときに順守しなければいけない法律や条例
注文住宅を建てる際には、様々な法律や条例を順守しなければなりません。これらの規制は住宅の建築や使用に関する基準を確立し、安全性と品質の確保を目指しています。 まず、建築基準法が重要なとなります。これは建物の構造や設備、耐震性などを定めており、建築物の安全性を確保するために遵守される必要があります。また、都道府県や市町村によって定められた建築基準にも従う必要があります。 次に、土地の利用に関する法律や条例も注目すべきです。都市計画法や建築確認制度などが該当します。これらは、土地の利用制限や建築物の用途制限を定めており、都市環境の調和を図るために重要な役割を果たしています。 さらに、消防法や衛生法も建築に関わるので重要です。消防法は、建物の防火や避難設備の設置基準を規定し、火災の発生や拡大を防ぐために守られるべきです。衛生法は、住宅の衛生状態や排水処理に関する基準を定めており、快適で健康的な住環境を保つために順守されるべきです。 これらは、注文住宅を建てる際に確認し、順守することが不可欠です。適切な設計や施工によって、安全で快適な住宅を実現するために、法的な要件を遵守することが重要です。専門家のアドバイスや地域の建築行政に相談しながら、スムーズな建築プロセスを進めましょう。
冬の結露が注文住宅に及ぼす悪影響
冬は室内外の温度差で結露が発生しますが、注文住宅においてはどのような影響が懸念されるでしょうか。断熱性の高い注文住宅は、外が冷え込む時期に室内でがんがん暖房をつけても、屋外の冷たさが室内に伝わりにくいので、温度差による結露が生じにくいです。断熱が不十分で、露点が高く、室温のわずかな温度低下で結露が発生する注文住宅だと、壁内部にカビが生えるリスクが高まります。壁の表面に現れるカビも問題ですが、厄介なのは目に見えない隠れた場所に生えて増殖するカビです。気密性が低い注文住宅も同様に、カビによる健康と、住宅への影響が懸念されます。またこれらの環境ではシロアリの発生リスクも高いので、家がシロアリに食べられてしまわないように注意です。壁も窓も気密性を高くして、計画的な換気設備を導入すれば、リスクを下げて被害を抑えることができます。結露は建物の耐久性を下げますから、長期的に安心して暮らす観点からも、設計や建築の段階で対策を講じるのが賢明ではないでしょうか。
注文住宅の結露発生を予防するための対策
注文住宅の結露発生を防ぐには、どういった対策が効果的だといえるでしょうか。結露は、冷えたコップの外側に水滴がつくように、温度差によって発生する現象です。外が冷える季節は暖房をする室内側で、暖かい季節は冷房で冷やされた空気が、室外側で結露しやすいです。注文住宅の結露発生の基本的な予防対策は、断熱性を高めて温度差が伝わりにくくすることです。断熱は壁だけでなく窓や窓枠、屋根や床にも徹底することが大事です。気密性の高さも注文住宅の結露予防のポイントで、すきま風が通る箇所をなくし、冷たい空気が外から入り込まないようにするのが効果的です。断熱性と気密性が注文住宅を快適に、長持ちさせますが、換気をしないと室内に湿気が溜まって、露点に到達しやすくなります。つまり換気も組み合わせることが大事で、室内の湿気を計画的に、屋外に排出するのが正解となります。高断熱高気密で24時間換気を備える住宅は、エアコンの効果が高まりますが、湿気が気になるときは除湿運転にすることで、効きが良く感じるのではないでしょうか。